通用中文 | 氯诺昔康 | 通用外文 | Sucrose Povidone-iodine |
品牌中文 | 品牌外文 | Lorcam | |
其他名称 | |||
公司 | 日本大正制药(Taisho) | 产地 | 日本(Japan) |
含量 | 2mg | 包装 | 100片/盒 |
剂型给药 | 片剂口服 | 储存 | 室温 |
适用范围 | 用于类风湿性关节炎,骨关节炎的抗炎和镇痛, 腰痛,颈 - 肱 - 肱综合征,肩周炎,手术后,受伤和拔牙 |
通用中文 | 氯诺昔康 |
通用外文 | Sucrose Povidone-iodine |
品牌中文 | |
品牌外文 | Lorcam |
其他名称 | |
公司 | 日本大正制药(Taisho) |
产地 | 日本(Japan) |
含量 | 2mg |
包装 | 100片/盒 |
剂型给药 | 片剂口服 |
储存 | 室温 |
适用范围 | 用于类风湿性关节炎,骨关节炎的抗炎和镇痛, 腰痛,颈 - 肱 - 肱综合征,肩周炎,手术后,受伤和拔牙 |
【药品名称】
通用名称:氯诺昔康片
商品名称:氯诺昔康片(达路)
英文名称:Lornoxicam Tablets
【主要成份】 本品主要成份为氯诺昔康。
【成 份】
化学名:6-氯-4-羟基-2-甲基-3-(2-吡啶胺基甲酰基)-2H-噻吩并[2,3-e]-1,2-噻嗪-1,1-二氧化物
分子量:C13H10ClN3O4S2
【性 状】 本品为薄膜衣片,除去包衣后显黄色。
【适应症/功能主治】 可用于手术后急性疼痛、外伤引起的中-重度疼痛、急性坐骨神经痛和腰痛、晚期癌痛,亦可用于慢性腰痛、骨关节炎、类风湿性关节炎和强直性脊柱炎的治疗。
【规格型号】 4mg*20s
【用法用量】 治疗关节炎或慢性疼痛,口服8mg(2片)/次,每日2次;急性疼痛,可根据疼痛程度单次或多次口服,每日总剂量不超过32mg(8片)。
【不良反应】 最常见的不良反应为胃肠道反应,包括:恶心、呕吐、胃烧灼感、消化不良,个别人出现胃溃疡、胃穿孔、消化道出血。
【禁 忌】 1.已知对本品过敏的患者。 2.服用阿司匹林或其他非甾体抗炎药后诱发哮喘、荨麻疹或过敏反应的患者。 3.禁用于冠状动脉搭桥手术(CABG)围手术期疼痛的治疗。 4.有应用非甾体抗炎药后发生胃肠道出血或穿孔病史的患者。 5.有活动性消化道溃疡/出血,或者既往曾复发溃疡/出血的患者。 6.重度心力衰竭患者。 7.严重肝肾功能不全,肾功能衰竭者。
【注意事项】 1.避免与其他非甾体抗炎药,包括选择性COX-2抑制剂合并用药。 2.根据控制症状的需要,在最短治疗时间内使用最低有效剂量,可以使不良反应降到最低。 3.在使用所有非甾体抗炎药治疗过程中的任何时候,都可能出现胃肠道出血、溃疡和穿孔的不良反应,其风险可能是致命的。这些不良反应可能伴有或不伴有警示症状,也无论患者是否有胃肠道病史(溃疡性大肠炎,克隆氏病)的患者应谨慎使用非甾体抗炎药,以免使病情恶化。当患者服用该药发生胃肠道出血或溃疡时,应停药。老年患者使用非甾体抗炎药出现不良反应的频率增加,尤其是胃肠道出血和穿孔,其风险可能是致命的。 4.针对多种COX-2选择性或非选择性NSAIDs药物持续时间达3年的临床试验显示,本品可能引起严重心血管血栓性不良事件、心肌梗塞和中风的风险增加,其风险可能是致命的。所有的NASIDs,包括COX-2选择性或非选择性药物,可能有相似的风险。有心血管疾病或心血管疾病危险因素的患者,其风险更大。即使既往没有心血管症状,医生和患者也应对此类事件的发生保持警惕。应告知患者严重心血管安全性的症状和/或体征以及如果发生应采取的步骤。 患者应该警惕诸如胸痛、气短、无力、言语含糊等症状和体征,而且当有任何上述症状或体征发生后应该马上寻求医生帮助。 5.和所有非甾体抗炎药(NSAIDs)一样,本品可导致新发高血压或使已有高血压症状加重,其中的任何一种都可导致心血管事件的发生率增加。服用噻嗪类或髓袢利尿剂的患者服用非甾体抗炎药(NSAIDs)时,可能会影响这些药物的疗效。高血压病患者应慎用非甾体抗炎药(NSAIDs),包括本品。在开始本品治疗和整个治疗过程中应密切监测血压。 6.有高血压和/或心力衰竭(如液体潴留和水肿)病史的患者应慎用。 7.NSAIDs,包括本品可能引起致命的、严重的皮肤不良反应,例如剥脱性皮炎、Stevens Johnson综合征(SJS)和中毒性表皮坏死溶解症(TEN)。这些严重事件可在没有征兆的情况下出现。应告知患者严重皮肤的症状和体征,在第一次出现皮肤皮疹或过敏反应的其他征象时,应停用本品。 8.本品与西咪替丁合用时注意下调剂量; 9.本品与格列苯脲、法华令、锂盐、呋塞米或噻嗪类利尿药及地高辛合用时,应调整它们的用量; 10.肾功能不全者亦应调整用量。
请仔细阅读说明书并遵医嘱使用。
【儿童用药】 未进行该项实验且无可靠参考文献。
【老年患者用药】 未进行该项实验且无可靠参考文献。
【孕妇及哺乳期妇女用药】 尚不明确。
【药物相互作用】 药代动力学研究表明,雷尼替丁或含铝、钾、钙或铋的抗酸剂与氯诺昔康同时服用时,对氯诺昔康的药代动力学没有明显改变;但西米替丁与氯诺昔康同时服用时,前者抑制氯诺昔康的消除,导致稳态Cmax(28%)和AUC(9%)值显著的增加,而表观血浆清除率下降(12%)。 氯诺昔康与其他几个NSAID相似,能显著的降低(30%)华法令的血浆浓度,增强它的抗凝作用。氯诺昔康引起健康志愿者稳态血浆地高辛的清除略有减少(15%),而对其他药代动力学指标没有明显影响。反过来,地高辛(0.25mg/kg)使氯诺昔康稳态Cmax减少20%,t1/2β增加36%,但不影响AUC值。 氯诺昔康明显削弱速尿的利尿和排钠作用,增加血清锂的浓度和氨甲喋呤的AUC,不影响氨茶碱的药代动力学。
【药物过量】 未进行该项实验且无可靠参考文献。
【药理毒理】 药理作用: 氯诺昔康为非甾体类消炎镇痛药,系噻嗪类衍生物。它通过抑制环氧合酶(COX)的活性来抑制前列腺素合成,具有较强的镇痛和抗炎作用。 毒理研究: 动物体内安全性研究显示,本品的毒性特征与其对环氧合酶的抑制作用一致,消化道和肾脏是对毒性最敏感的器官。 重复给药毒性:SD大鼠灌胃给药0、0.06、0.16、0.40mg/kg/天,连续12个月,与给药相关的毒性主要有死亡、增重减缓、由失血而致的贫血、肾损害、肾脏乳头坏死及胃肠道粘膜损害等;肾脏病变在恢复性观察期间未能完全恢复;雌性大鼠的消除半衰期为雄性大鼠的2倍,从而使雌性大鼠暴露于氯诺昔康的时间远较雄性大鼠长。本试验中大鼠的未见毒性剂量为0.01mg/kg/天。 遗传毒性:9项组合的遗传毒性试验未发现本品有致突变作用。生殖毒性:三段生殖毒性试验结果未发现本品有致畸作用,但可使分娩延缓。分娩延缓也见于其他非甾体类抗炎药,可能与其抑制前列腺素合成作用有关。 致癌性:为期104周的大鼠致癌性试验未发现本品有致癌性。
【药代动力学】 本品口服完全吸收,单次口服4mg后在2.5h(Tmax)血浆峰浓度(Cmax)为280μg/L。本品与食物同时服用,延迟氯诺昔康的吸收,Tmax从1.5h增加到2.3h,AUC减少约15%。 氯诺昔康与血浆蛋白高度结合(99.7%),口服表观分布容积为0.1~0.2L/kg。氯诺昔康能够进入外周血管间隙,在类风湿性关节炎病人膝关节的滑液中有分布。 在人体,氯诺昔康主要在肝脏被代谢成无活性的5-羟基氯诺昔康。通过在尿液(42%)和粪便(51%)排除。本品体内半衰期非常短,其终末血浆消除半衰期(t1/2β)是3~5小时,多次重复给药不会在体内蓄积。年龄和肾功能不影响药代动力学参数,但在肝功能损害的病人观察到主要代谢物蓄积现象,在严重的肾功能不全病人增高肝肠循环。
【贮 藏】 密封。
Description
This medicine is effective for easing inflammation and pain (anti-inflammatory and analgesic action) by suppressing production of prostaglandin (a substance to cause inflammation and to enhance pain).It is usually used for anti-inflammation and analgesia in rheumatoid arthritis, osteoarthritis, low back pain, cervico-omo-brachial syndrome, shoulder periarthritis, and after a surgery, an injury, and tooth removal.Presentation
Feature
Active Ingredients
Sucrose Povidone-iodineEffect/Efficacy
Usage/Dosage
Cautions
Contraindication
ロルカム錠2mg/ ロルカム錠4mg
** 2018年1月改訂 第17版、使用上の注意改訂
* 2010年5月改訂 再審査結果に伴う改訂
871149
*2010年3月
非ステロイド性消炎・鎮痛剤
ロルカム錠2mg
1149036F1025
承認番号
21200AMZ00644000
Lorcam tab. 2mg
貯法
気密容器・室温保存
使用期限
外箱に表示
注意
吸湿性を有するので、開封後は湿気を避けて保存すること
劇薬
成分・含量
1錠中 ロルノキシカム 2mg
添加物
炭酸水素ナトリウム
結晶セルロース
無水リン酸水素カルシウム
低置換度ヒドロキシプロピルセルロース
ヒドロキシプロピルセルロース
ステアリン酸カルシウム
ヒプロメロース
マクロゴール6000
酸化チタン
タルク
カルナウバロウ
軽質無水ケイ酸
識別コード
T742
剤形
白色フィルムコーティング錠
上面図
下面図
側面図
直径(mm)
約6
厚み(mm)
約2.6
重量(mg)
約84
ロルカム錠4mg
1149036F2021
承認番号
21200AMZ00643000
Lorcam tab. 4mg
貯法
気密容器・室温保存
使用期限
外箱に表示
注意
吸湿性を有するので、開封後は湿気を避けて保存すること
劇薬
成分・含量
1錠中 ロルノキシカム 4mg
添加物
炭酸水素ナトリウム
結晶セルロース
無水リン酸水素カルシウム
低置換度ヒドロキシプロピルセルロース
ヒドロキシプロピルセルロース
ステアリン酸カルシウム
ヒプロメロース
マクロゴール6000
酸化チタン
タルク
カルナウバロウ
軽質無水ケイ酸
剤形
白色フィルムコーティング錠
上面図
下面図
側面図
直径(mm)
約7
厚み(mm)
約3.3
重量(mg)
約168
ロルノキシカム製剤
(次の患者には投与しないこと) 1. 消化性潰瘍のある患者(ただし、「慎重投与」の項参照)[消化性潰瘍の発現が報告されているため、消化性潰瘍を悪化させることがある] 2. 重篤な血液の異常のある患者[ヘモグロビン減少、赤血球減少、白血球減少、血小板減少が報告されているため、血液の異常を悪化させるおそれがある] 3. 重篤な肝障害のある患者[肝機能異常が報告されているため、肝障害を悪化させるおそれがある] 4. 重篤な腎障害のある患者[腎障害を悪化させるおそれがある] 5. 重篤な心機能不全のある患者[心機能不全を悪化させるおそれがある] 6. 重篤な高血圧症のある患者[血圧上昇が報告されているため、血圧をさらに上昇させるおそれがある] 7. 本剤の成分に対して過敏症のある患者 8. アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[重篤な喘息発作を誘発するおそれがある] 9. 妊娠末期の婦人[「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照] |
○下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、頸肩腕症候群、肩関節周囲炎
通常、成人にはロルノキシカムとして1回4mgを1日3回食後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日18mgを限度とする。
○手術後、外傷後及び抜歯後の消炎・鎮痛
通常、成人にはロルノキシカムとして1回8mgを頓用する。ただし、1回量は8mgまで、1日量は24mgまで、投与期間は3日までを限度とする。また、空腹時の投与は避けることが望ましい。
手術後、外傷後及び抜歯後の消炎・鎮痛に用いる場合、1回8mg、1日24mg及び3日間を超えて、投与された経験はなく、安全性は確立されていないので、用法・用量を遵守すること。
(次の患者には慎重に投与すること)
1.
消化性潰瘍の既往歴のある患者[消化性潰瘍を再発させることがある]
2.
非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で、本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療が行われている患者[ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効能・効果としているが、ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もあるので、本剤を継続投与する場合には、十分経過を観察し、慎重に投与すること]
3.
血液の異常又はその既往歴のある患者[ヘモグロビン減少、赤血球減少、白血球減少、血小板減少が報告されているため、血液の異常を悪化あるいは再発させるおそれがある]
4.
肝障害又はその既往歴のある患者[肝機能異常が報告されているため、肝障害を悪化あるいは再発させることがある]
5.
腎障害又はその既往歴のある患者[腎障害を悪化あるいは再発させることがある]
6.
心機能障害のある患者[心機能障害を悪化させるおそれがある]
7.
高血圧症のある患者[血圧上昇が報告されているため、血圧をさらに上昇させるおそれがある]
8.
過敏症の既往歴のある患者
9.
気管支喘息の患者[喘息発作を誘発させるおそれがある]
10.
潰瘍性大腸炎の患者[症状を悪化させるおそれがある]
11.
クローン病の患者[症状を悪化させるおそれがある]
12.
高齢者[「重要な基本的注意」及び「高齢者への投与」の項参照]
13.
小児等[「重要な基本的注意」及び「小児等への投与」の項参照]
1.
消炎鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意すること。
2.
慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮すること。
(1)
長期投与する場合には定期的に臨床検査(尿検査、血液検査及び肝機能検査等)を行うこと。
また、異常が認められた場合には減量、休薬等の適切な措置を講ずること。
(2)
薬物療法以外の療法も考慮すること。
3.
急性疾患に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮すること。
(1)
急性炎症及び疼痛の程度を考慮し、投与すること。
(2)
原則として同一の薬剤の長期投与を避けること。
(3)
原因療法があればこれを行うこと。
4.
患者の状態を十分観察し、副作用の発現に留意すること。
5.
感染症を不顕性化するおそれがあるので、感染症を合併している患者に対して用いる場合には適切な抗菌剤を併用し、観察を十分行い慎重に投与すること。
6.
他の消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましい。
7.
高齢者及び小児等には副作用の発現に特に注意し、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に投与すること。
本剤は、主として肝代謝酵素CYP2C9で代謝される。[「薬物動態」の項参照]
(併用に注意すること)
併用時、ジゴキシンのクリアランスが14%程度低下することがヒト(外国人)で報告されている。ジゴキシンの強心作用を増強させるおそれがあるので注意し必要があれば減量すること。
機序は不明だが、両薬剤の併用によりジゴキシンのクリアランスの低下が認められる。
併用後、ロルノキシカムのみを休薬したところ、ワルファリンの血清中濃度は16%低下し、プロトロンビン時間は19%低下したことがヒト(外国人)で報告されている。併用により抗凝血作用を増強させるおそれがあるので注意し、必要があれば減量すること。
肝臓の薬物代謝酵素チトクロームP450 2C9(CYP 2C9)に対する競合によるためと考えられる。
併用により消化管からの出血が助長されるおそれがあるので、観察を十分に行うこと。
抗血小板剤による血小板凝集抑制作用のためと考えられる。
血糖降下作用を増強させるおそれがあるので注意し、必要があれば減量すること。また、グリベンクラミドと併用した場合、グリベンクラミドの体内動態に影響を及ぼすことはなかったが、血漿インスリン濃度(AUC)は増加し、血漿グルコース濃度(AUC)は低下したことがヒト(外国人)で報告されている。
スルホニル尿素系血糖降下剤は、肝において主にチトクロームP450 2C9(CYP 2C9)により代謝されることから、競合によるためと考えられる。
併用時Cmaxが約20%増加したことがヒト(外国人)で報告されている。リチウム血中濃度を上昇させリチウム中毒を起こすおそれがあるので、血中のリチウム濃度に注意し、必要があれば減量すること。
本剤の腎におけるプロスタグランジン生合成阻害により、二次的に再吸収が促進され、リチウムの腎排泄が減少するためと考えられている。
併用時、メトトレキサートの血清中濃度(AUC)は21.9%上昇したことがヒト(外国人)で報告されている。メトトレキサートの血中濃度を上昇させるおそれがあるので、観察を十分に行うこと。
メトトレキサートの腎尿細管分泌を競合的に阻害することにより腎排泄が遅延するためと考えられる。
併用により、フロセミドの利尿作用が減弱したとの報告がある。
腎におけるプロスタグランジン生合成阻害作用により、水、ナトリウムの排泄が減少するためと考えられている。
他の非ステロイド性消炎鎮痛剤との併用により、利尿作用が減弱したとの報告がある。
腎におけるプロスタグランジン生合成阻害作用により、水、ナトリウムの排泄が減少するためと考えられている。
薬剤名等
アンジオテンシン変換酵素阻害剤
エナラプリルマレイン酸塩等
他の非ステロイド性消炎鎮痛剤との併用により、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の効果が減弱したとの報告がある。
本剤のプロスタグランジンの合成阻害作用により、アンジオテンシン変換酵素阻害剤のプロスタグランジン合成による血圧低下作用を減弱させるためと考えられている。
*承認時
国内において総症例2,017例中282例(14.0%)392件の副作用が認められた。消化器系の副作用は191例(9.5%)に認められ、その主なものは、腹痛94件、腹部不快感37件、嘔気31件であった。肝臓系の副作用(肝機能異常、肝機能検査異常)は17例(0.8%)に認められた。その他の主な副作用としては、発疹24件であった。
*再審査終了時
市販後の使用成績調査及び特別調査において総症例3,793例中196例(5.2%)234件の副作用が認められた。消化器系の副作用は163例(4.3%)に認められ、その主なものは、腹部不快感51件、腹痛39件、胃炎19件であった。その他の主な副作用としては、浮腫7件であった。
消化性潰瘍 、小腸・大腸潰瘍(いずれも出血、穿孔を伴うことがある)
消化性潰瘍(0.4%)、小腸・大腸潰瘍(頻度不明)があらわれることがあり、穿孔に至る場合もある(頻度不明)ので、観察を十分に行い、異常(腹痛、嘔吐、吐血・下血等を伴う胃腸出血)が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
**ショック、アナフィラキシー
いずれも頻度不明
ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常(蕁麻疹、潮紅、浮腫、呼吸困難、血圧低下等)が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
血小板減少
頻度不明
血小板減少があらわれることがあるので、血液検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
頻度不明
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
**急性腎障害
頻度不明
急性腎障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常(浮腫、乏尿、血尿、尿蛋白、BUN・血中クレアチニン上昇、低アルブミン血症等)が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
劇症肝炎、肝機能障害、黄疸
いずれも頻度不明
劇症肝炎等の重篤な肝炎、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、Al-P上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
他のオキシカム系消炎鎮痛剤で、以下のような副作用があらわれるとの報告がある。異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
(1)
再生不良性貧血、無顆粒球症、骨髄機能抑制
(2)
ネフローゼ症候群
(3)
中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)
過敏症
0.1~5%未満
発疹
そう痒感
過敏症
0.1%未満
蕁麻疹
口唇腫脹
アレルギー性紫斑病
精神神経系
0.1~5%未満
頭痛
めまい
精神神経系
0.1%未満
眠気
しびれ(感)
傾眠
感覚器
0.1%未満
視力異常
耳鳴り
*消化器
0.1~5%未満
腹痛
腹部不快感
嘔気
嘔吐
消化不良
胃炎注2)
下痢
食欲不振
口内炎
腹部膨満
便秘
*消化器
0.1%未満
口渇
便潜血陽性
血便
おくび
苦味
口角炎
食道炎
舌炎注2)
*消化器
頻度不明注1)
しゃっくり
血液
0.1~5%未満
ヘモグロビン減少
血液
0.1%未満
赤血球減少
ヘマトクリット値減少
血小板減少
好酸球増多
好中球増多
白血球減少
肝臓
0.1~5%未満
ALT(GPT)上昇
AST(GOT)上昇
Al-P上昇
肝臓
0.1%未満
ウロビリノーゲン陽性
腎臓
0.1~5%未満
尿中NAG上昇
BUN上昇
尿蛋白陽性
腎臓
0.1%未満
高尿素窒素血症
蛋白尿増加
クレアチニン上昇
その他
0.1~5%未満
浮腫
けん怠感
季肋部疼痛
悪寒
*その他
0.1%未満
浮遊感
血尿
高尿酸血症
咽頭炎
関節痛
眼球充血
胸痛
高血圧
体重減少
動悸
尿閉
熱感
鼻炎
頻尿
夜間頻尿
発熱注2)
*各副作用の頻度は承認時の国内臨床試験に基づく。
*注1)自発報告のため頻度不明。
*注2)頻度は市販後の使用成績調査及び特別調査に基づく。
本剤は肝臓で代謝される薬剤であるが、一般に高齢者では肝機能をはじめとする生理機能が低下していることが多いので、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
なお、本剤における消化性潰瘍は、高齢者でより多く報告されており、自覚症状のないまま重篤化(突然の吐血等)することがある。また、これらの事象は消化性潰瘍の既往の有無や投与期間の長さにかかわらず発現する可能性があるので、観察を十分に行い、異常(腹痛、嘔吐、吐血・下血等を伴う胃腸出血)が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
1.
妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
2.
妊婦
妊娠末期の婦人には投与しないこと。[動物実験(ラット)で胎児の動脈管収縮、分娩遅延、妊娠期間の延長が報告されている。]
3.
授乳婦
授乳中の婦人に投与する場合には授乳を中止させること。[動物実験(ラット)で乳汁への移行が報告されている。]
*小児等に対する安全性は確立していない(低出生体重児、新生児、乳児又は幼児に対しては使用経験がない。小児には使用経験が少ない。)。
薬剤交付時
PTP包装の薬剤は、PTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)
非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女性において、一時的な不妊が認められたとの報告がある。
1.
吸収1),2)
健康成人男子に空腹時単回経口投与(4mg)した場合、未変化体の平均血漿中濃度は約0.5時間で最高値に達した後、半減期約2.5時間で消失した。未変化体のCmax及びAUCは用量に比例して上昇した。(表1.吸収を参照のこと)
また、反復投与によりCmax、T1/2及びAUCの有意な変動は認められなかった。
2.
組織中濃度3),4)
(参考)動物による成績:
ラットに14C-ロルノキシカムを単回経口投与して1時間後、肝臓、腎臓、血漿の順に高い分布がみられたが、その他の組織では何れも血漿と同程度かそれ以下の濃度であり、脳、眼球及び精巣への分布は低かった。その後、大部分の組織の濃度は時間とともに減少し、血漿とほぼ平行に消失した。
反復経口投与後、組織中濃度は多くの組織で14回投与までにほぼ一定となり、21回投与後168時間では皮膚をはじめとして肝臓、腎臓、血液、血漿、心臓、肺、脾臓、筋肉、褐色脂肪、精巣上体及び大腸に放射能が検出された。
3.
代謝・排泄5),6)
健康成人男子に経口投与後24時間までの尿中に、ロルノキシカムの5′位水酸化体及びそのグルクロン酸抱合体が、それぞれ投与量の4.9%及び5.8%、5-chloro-3-(N-methyl sulfamoyl)-2-thiophenecarboxylic acidが0.7%排泄された。尿中に未変化体は検出されなかった。
本剤の代謝酵素チトクロームP450 2C9(CYP2C9)で代謝される他剤を併用することで血漿中濃度が上昇する可能性が考えられる。
ロルノキシカムを投与された患者の中にAUCやT1/2が通常よりも大きい患者が存在する場合がある。本剤の薬物代謝酵素チトクロームP450 2C9(CYP2C9)には遺伝子多型が存在することから、代謝能力の低い人ではロルノキシカムの血漿中濃度が上昇する可能性が考えられる。
4.
蛋白結合率7)
ロルノキシカムの結合部位はアルブミンのワルファリンサイトであり、ヒト血清中における結合率は0.1~10μg/mLの範囲で99.30~99.35%と高率であった。
表1.吸収1),2) |
||||
|
Cmax |
Tmax |
T1/2 |
AUC0-∞ |
成人(n=6) |
414±30 |
0.63±0.09 |
2.30±0.14 |
1248±132 |
国内で実施された二重盲検比較試験を含む臨床試験における成績は以下のとおりである。8)~22)
疾患名 |
用法・用量 |
改善率(%)【改善以上】 |
関節リウマチ |
1回4mg |
26.0(88/338) |
変形性関節症 |
1回4mg |
76.9(143/186) |
腰痛症 |
1回4mg |
70.2(40/57) |
頸肩腕症候群 |
1回4mg |
58.0(29/50) |
肩関節周囲炎 |
1回4mg |
55.6(30/54) |
手術後疼痛 |
1回8mg |
90.3(65/ 72) |
外傷後疼痛 |
1回8mg |
80.0(52/ 65) |
抜歯後疼痛 |
1回8mg |
81.4(184/226) |
1.
抗炎症作用23)
急性炎症であるラットカラゲニン足浮腫法及び慢性炎症であるラットアジュバント関節炎法において、テノキシカム、ロキソプロフェンナトリウム、ジクロフェナクナトリウム、インドメタシン、メフェナム酸より強い抗炎症作用を示した。
2.
鎮痛作用23)
ラットイースト足浮腫法(ランダル-セリット法)、ラットアジュバント関節炎法(屈曲伸展法)及びマウス酢酸ライジング法において、テノキシカム、ロキソプロフェンナトリウム、ジクロフェナクナトリウム、インドメタシン、メフェナム酸より強い鎮痛作用を示した。
ラットイースト足浮腫法(ランダル-セリット法)において、ロルノキシカムは非炎症足の疼痛閾値を上昇させなかったことより、本剤の鎮痛作用は末梢性のものと考えられた。
3.
作用機序23)
ロルノキシカムはin vitro、in vivo(ラット)の試験において、アラキドン酸代謝におけるシクロオキシゲナーゼ活性を阻害することによりプロスタグランジン生合成を抑制することが明らかにされており、主としてこの作用により消炎・鎮痛効果を示すものと考えられる。
一般名
ロルノキシカム(JAN)
lornoxicam(JAN, INN)
化学名
6-chloro-4-hydroxy-2-methyl-N-(2-pyridyl)-2H-thieno [2, 3-e]-1, 2-thiazine-3-carboxamide 1, 1-dioxide
構造式
分子式
C13H10ClN3O4S2
分子量
371.82
性状
黄色の結晶性の粉末で、ギ酸に溶けやすく、ジメチルスルホキシドに溶けにくく、アセトニトリル又は酢酸(100)に極めて溶けにくく、水、メタノール、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
融点
約207℃(分解)
ロルカム錠2mg:PTP100錠
ロルカム錠4mg:PTP100錠、PTP1000錠、PTP1050錠