通用中文 | 盐酸泰必利 | 通用外文 | Tiapride hydrochloride |
品牌中文 | 品牌外文 | Gramalil | |
其他名称 | |||
公司 | 安斯泰来制药(Astellas) | 产地 | 日本(Japan) |
含量 | 50mg | 包装 | 90片/盒 |
剂型给药 | 片剂口服 | 储存 | 室温 |
适用范围 | 用于舞蹈症、抽动-秽语综合征及老年性精神病。亦可用于头痛、痛性痉挛、神经肌肉痛及乙醇中毒等。 |
通用中文 | 盐酸泰必利 |
通用外文 | Tiapride hydrochloride |
品牌中文 | |
品牌外文 | Gramalil |
其他名称 | |
公司 | 安斯泰来制药(Astellas) |
产地 | 日本(Japan) |
含量 | 50mg |
包装 | 90片/盒 |
剂型给药 | 片剂口服 |
储存 | 室温 |
适用范围 | 用于舞蹈症、抽动-秽语综合征及老年性精神病。亦可用于头痛、痛性痉挛、神经肌肉痛及乙醇中毒等。 |
【药品名称】
通用名称:盐酸硫必利片
英文名称:Tiapride Hydrochloride Tablets
【成份】
本品的主要成分为盐酸泰必利。
【适应症】
用于舞蹈症、抽动-秽语综合征及老年性精神病。亦可用于头痛、痛性痉挛、神经肌肉痛及乙醇中毒等。
【用法用量】
1.舞蹈症及抽动-秽语综合征:开始每天150~300mg(11/2~3片),分3次服,渐增至每天300~600 mg(3~6片);待症状控制后2~3个月,酌减剂量。维持量每天1500~300 mg(11/2~3片)。
2.老年性精神运动障碍和迟发性运动障碍:开始每天100~200 mg(1~2片),以后渐增至每天300~600mg(3~6片),分次服用。
3.头痛、痛性痉挛、神经肌肉痛等:开始每天200~400 mg(2~4片),连服3~8日。维持量每次50mg,每日3次。
4.慢性酒精中毒一般每日口服150 mg(11/2片)。
【不良反应】
1.较常见的为嗜睡(发生率约为2.5%)、溢乳、闭经(停药后可恢复正常)、消化道反应及头晕、乏力等。
2.个别人可出现木僵、肌强直、心率加快、血压波动、出汗等综合征。
【禁忌】
对本品过敏者禁用。
【注意事项】
严重循环系统障碍、肝肾功能障碍、脱水营养不良患者慎用。
【特殊人群用药】
儿童注意事项:
对7~l2岁的精神运动不稳定或抽动一秽语综合征患儿,口服。平均一次半片,一日1~2次。
妊娠与哺乳期注意事项:
本品对孕妇及哺乳期妇女作用尚不明确,应慎用。
老人注意事项:
对老年性精神运动障碍和迟发性运动障碍,开始一日1~2片,以后渐增至一日3~6片,分次服用。
【药物相互作用】
本品能增强中枢抑制药的作用,可与镇痛药、镇静药、催眠药、安定药、抗忧郁药、抗震颤麻痹药及抗癫痫药合用,但在治疗开始时,应减少合用中枢抑制药剂量。
【药理作用】
1.本品属苯酰胺类抗精神病药,对中脑边缘系统多巴胺能神经功能亢进有抑制作用,对纹状体多巴胺能神经运动障碍有拮抗作用,从而产生安定、镇静作用。其特点为对感觉运动方面神经系统疾病及精神运动行为障碍具有良效。
2.动物实验证实,本品可阻滞疼痛冲动经脊髓丘脑束向网状结构的传导。本药的镇痛作用可能与丘脑对痛觉冲动整合作用有关。此外尚有镇吐作用。
【贮藏】
遮光,密闭保存。
Description
This medicine acts on the dopamine receptors in the central nerve system, and improves such symptoms as excitement or aggression.It is usually used to improve late effects of cerebral infarction (mental excitement or wandering about) as well as involuntaPresentation
Feature
Active Ingredients
Tiapride hydrochlorideEffect/Efficacy
Usage/Dosage
•General dosage regimen: For adults, take 25 to 50mg of tiapride at a time, 3 times daily. The dosage may be adjusted according to the age and symptoms. For dyskinesia associated with Parkinsonism, it is recommended to start with 25mg at a time, once daily. One tablet of this preparation contains 50mg of tiapride. Strictly follow the instructions of your doctor/pharmacist.Cautions
Possible adverse effects of this medicineContraindication
グラマリール錠25mg/ グラマリール錠50mg/ グラマリール細粒10%
作成又は改訂年月
**2018年6月改訂(第16版)
*2015年5月改訂
日本標準商品分類番号
871179
日本標準商品分類番号等
再審査結果公表年月(最新)
1996年3月
再評価結果公表年月(最新)
1999年9月
薬効分類名
チアプリド製剤
承認等
販売名
グラマリール錠25mg
販売名コード
YJ(医情研)コード
1190004F1021
承認・許可番号
承認番号
16200AMZ00415
商標名
Gramalil Tablets 25mg
薬価基準収載年月
1987年5月
販売開始年月
1987年6月
貯法・使用期限等
貯法
室温保存
使用期限
ケース等に表示(製造後4年)〔使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用すること。〕
基準名
日本薬局方
チアプリド塩酸塩錠
規制区分
処方箋医薬品
注意-医師等の処方箋により使用すること
組成
有効成分(1錠中)
日局 チアプリド塩酸塩 27.8mg(チアプリドとして25mg)
添加物
乳糖水和物、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、マクロゴール、沈降炭酸カルシウム、タルク、カルナウバロウ
性状
剤形
フィルムコーティング錠
色
白色~微帯黄白色
外形
表
外形
裏
外形
側面
大きさ
直径
約6.1mm
大きさ
厚さ
約3.0mm
重量
約93mg
識別コード
221
販売名
グラマリール錠50mg
販売名コード
YJ(医情研)コード
1190004F2028
承認・許可番号
承認番号
16200AMZ00416
商標名
Gramalil Tablets 50mg
薬価基準収載年月
1987年5月
販売開始年月
1987年6月
貯法・使用期限等
貯法
室温保存
使用期限
ケース等に表示(製造後4年)〔使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用すること。〕
基準名
日本薬局方
チアプリド塩酸塩錠
規制区分
処方箋医薬品
注意-医師等の処方箋により使用すること
組成
有効成分(1錠中)
日局 チアプリド塩酸塩 55.6mg(チアプリドとして50mg)
添加物
乳糖水和物、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、マクロゴール、沈降炭酸カルシウム、タルク、カルナウバロウ
性状
剤形
フィルムコーティング錠
色
白色~微帯黄白色
外形
表
外形
裏
外形
側面
大きさ
直径
約7.1mm
大きさ
厚さ
約3.4mm
重量
約144mg
識別コード
251
販売名
グラマリール細粒10%
販売名コード
YJ(医情研)コード
1190004C1025
承認・許可番号
承認番号
16200AMZ00414
商標名
Gramalil Fine Granules 10%
薬価基準収載年月
1987年5月
販売開始年月
1987年6月
貯法・使用期限等
貯法
室温保存
使用期限
ケース等に表示(製造後4年)〔使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用すること。〕
規制区分
処方箋医薬品
注意-医師等の処方箋により使用すること
組成
有効成分(1g中)
日局 チアプリド塩酸塩 111.1mg(チアプリドとして100mg)
添加物
乳糖水和物、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、ジメチルポリシロキサン(内服用)、ステアリン酸マグネシウム、含水二酸化ケイ素
性状
剤形
細粒
色
白色~微帯黄白色
一般的名称
チアプリド塩酸塩
Tiapride Hydrochloride
(次の患者には投与しないこと) プロラクチン分泌性の下垂体腫瘍(プロラクチノーマ)の患者[抗ドパミン作用によりプロラクチン分泌が促進し、病態を悪化させるおそれがある。] |
効能又は効果
効能又は効果/用法及び用量
脳梗塞後遺症に伴う攻撃的行為、精神興奮、徘徊、せん妄の改善
チアプリドとして、通常成人1日75~150mgを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
効能又は効果毎の用法及び用量に関連する使用上の注意
脳梗塞後遺症の場合
本剤の投与期間は、臨床効果及び副作用の程度を考慮しながら慎重に決定するが、投与6週で効果が認められない場合には投与を中止すること。
特発性ジスキネジア及びパーキンソニズムに伴うジスキネジア
チアプリドとして、通常成人1日75~150mgを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
パーキンソニズムに伴うジスキネジアの患者では、1日1回、25mgから投与を開始することが望ましい。
使用上の注意
慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)
1.
重篤な循環器障害のある患者[血圧低下があらわれやすい。]
2.
QT延長のある患者[QT延長が悪化するおそれがある。]
3.
QT延長を起こしやすい患者[QT延長が発現するおそれがある。]
(1)
著明な徐脈のある患者
(2)
低カリウム血症のある患者 等
4.
腎障害のある患者[高い血中濃度が持続するおそれがある。(「薬物動態」の項参照)]
5.
高齢者(「高齢者への投与」及び「薬物動態」の項参照)
6.
褐色細胞腫の疑いのある患者[類似化合物であるスルピリドの投与により急激な昇圧発作があらわれたとの報告がある。]
7.
脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊のある患者[悪性症候群(Syndrome malin)が起こりやすい。]
重要な基本的注意
1.
眠気、めまい・ふらつき等があらわれることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
2.
制吐作用を有するため、他の薬剤に基づく中毒、腸閉塞、脳腫瘍等による嘔吐症状を不顕性化することがあるので注意すること。
相互作用
併用注意
(併用に注意すること)
薬剤名等
QT延長を起こすことが知られている薬剤
ハロペリドール等
臨床症状・措置方法
QT延長、心室性不整脈等の重篤な副作用を起こすおそれがある。
機序・危険因子
本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあるため、併用により作用が増強するおそれがある。
薬剤名等
ベンザミド系薬剤
メトクロプラミド、スルピリド等
フェノチアジン系薬剤
クロルプロマジン等
ブチロフェノン系薬剤
ハロペリドール等
臨床症状・措置方法
内分泌機能異常、錐体外路症状が発現しやすくなる。
機序・危険因子
本剤及びこれらの薬剤は抗ドパミン作用を有するため、併用により抗ドパミン作用が強くあらわれる。
薬剤名等
ドパミン作動薬
レボドパ等
臨床症状・措置方法
相互に作用を減弱させることがある。
機序・危険因子
本剤は抗ドパミン作用を有するため、作用が拮抗する。
薬剤名等
中枢神経抑制剤
バルビツール酸誘導体、麻酔剤等
臨床症状・措置方法
相互に中枢神経抑制作用を増強させることがある。
機序・危険因子
本剤及びこれらの薬剤は中枢神経抑制作用を有する。
薬剤名等
アルコール
飲酒
臨床症状・措置方法
相互に中枢神経抑制作用を増強させることがある。
機序・危険因子
ともに中枢神経抑制作用を有する。
副作用
副作用等発現状況の概要
総症例6,485例中副作用が報告されたのは506例(7.80%)であり、主な副作用は、眠気111例(1.71%)、めまい・ふらつき87例(1.34%)、口渇38例(0.59%)、不眠29例(0.45%)、振戦27例(0.42%)、パーキンソン症候群25例(0.39%)、流涎23例(0.35%)などであった1)。(再審査結果通知:1996年3月)
重大な副作用
1. 悪性症候群(Syndrome malin)
悪性症候群(0.1%未満)があらわれることがあるので、無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発症時には、白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。
なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎障害へと移行し、死亡した例が報告されている。
2. 昏睡
昏睡(0.1~5%未満)があらわれることがある。このような症状が発現した場合には投与を中止すること。
3. 痙攣
痙攣(0.1~5%未満)があらわれることがある。このような症状が発現した場合には投与を中止すること。
4. QT延長、心室頻拍
QT延長、心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)(各0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
循環器注1)
0.1~5%未満
不整脈、頻脈、胸内苦悶、血圧上昇、血圧低下
錐体外路症状注2)
0.1~5%未満
パーキンソン症候群(振戦、筋強剛、運動減少、流涎、姿勢・歩行障害等)、ジスキネジア、言語障害、咬痙、アカシジア
錐体外路症状注2)
0.1%未満
ジストニア、嚥下障害
内分泌注1)
0.1~5%未満
乳汁分泌、女性化乳房、月経異常
精神神経系
0.1~5%未満
眠気、不眠、不安・焦燥、抑うつ、ぼんやり、性欲亢進
自律神経系
0.1~5%未満
めまい・ふらつき、口渇、頭痛・頭重、脱力・倦怠感、しびれ、排尿障害、尿失禁、耳鳴
消化器
0.1~5%未満
悪心・嘔吐、腹痛・胃部不快感、食欲不振、便秘、口内炎、下痢
消化器
0.1%未満
食欲亢進、腹部膨満感
肝臓
0.1~5%未満
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇
肝臓
0.1%未満
黄疸
過敏症注3)
0.1~5%未満
発疹、そう痒感
その他
0.1~5%未満
発熱、眼調節障害、ほてり、貧血
その他の副作用の注意
注1)このような症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。
注2)このような症状があらわれた場合には、減量又は抗パーキンソン剤の併用等適切な処置をとること。
注3)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
高齢者への投与
本剤は、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多く、高い血中濃度が持続するおそれがあるので、副作用(錐体外路症状等)の発現に注意し、低用量(例えば1回25mg、1日1~2回)から投与を開始するなど慎重に投与すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1. 妊婦等:
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
2. 授乳婦:
授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせること。[動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている。(「薬物動態」の項参照)]
小児等への投与
小児等に対する安全性は確立していない。(使用経験がない。)
過量投与
症状:
パーキンソン症候群等の錐体外路症状、昏睡等があらわれることがある。
処置:
主として対症療法及び維持療法を行う。なお、本剤は血液透析ではわずかしか除去されないため、血液透析は有効ではない。
適用上の注意
薬剤交付時:
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
その他の注意
1.
動物(ラット)の亜急性及び慢性毒性試験で子宮及び精巣の萎縮を、また、生殖試験で交尾までの期間の延長を起こすとの報告がある。
2.
ラットに長期間経口投与した試験において、臨床最大用量の30倍(75mg/kg/日)以上の投与量で乳腺の、また、60倍(150mg/kg/日)で下垂体の腫瘍発生頻度が対照群に比し高いとの報告がある。
薬物動態
1. 血中濃度
(1) 健康成人
健康成人6例にチアプリド錠100mgを1回経口投与した場合、速やかにかつほぼ完全に吸収され、血清中濃度は投与2時間後にピーク(720ng/mL)に達した後、消失半減期3.91時間で減少した2)。
(2) 老年患者
老年患者(60~79歳、平均67歳)にチアプリド錠100mgを経口投与した場合、健康成人に比べ消失半減期が約1.5倍遅延したが、経口投与後の吸収は健康成人と同様に速やかであり、かつ良好であった3)。 また、1日3回ずつの連続経口投与でも血清中濃度は投与1週間以内に定常状態に達し、蓄積傾向は認められなかった4)。(「薬物動態の表」表1参照)
(3) 腎機能障害患者
腎機能障害患者にチアプリド錠100mgを経口投与した場合、Ccrの低下に伴って消失半減期は遅延し、中等度以上の腎機能障害患者(Ccr 60mL/min以下)では健康成人に比べて半減期は2倍以上になった5)。(「薬物動態の表」表2参照)
2. 代謝及び排泄
健康成人にチアプリド錠100mgを1回経口投与した場合、ほとんど代謝されず、投与24時間後までに投与量の71.7%が未変化体、9.3%がN -脱エチル体として尿中に排泄された2)。
[参考]
乳汁中移行
授乳中のラットに14C標識チアプリドを経口投与すると、乳汁中放射能濃度は2時間後に最高値を示し、その濃度は全血中濃度の1.2倍であった。その後、全血中濃度の減少に伴って乳汁中濃度も減少した6)。
薬物動態の表
表1 老年患者における薬物速度論的パラメータ |
|||
Tmax(h) |
Cmax(μg/mL) |
t1/2(h) |
AUC(μg/mL・h) |
1.8±0.2 |
0.876±0.127 |
5.75±0.59 |
5.89±0.85 |
(n=6、平均±S.E.)
表2 腎機能障害患者にチアプリド錠100mg経口投与時の半減期 |
|
腎機能障害の程度 |
t1/2(h) |
高度(Ccr 0~10、平均Ccr 2.9、n=5) |
21.6 |
やや高度(Ccr 11~30、Ccr 16.0、n=1) |
8.63 |
中等度(Ccr 31~60、平均Ccr 55.3、n=3) |
7.54 |
軽度(Ccr 61~90、平均Ccr 69.6、n=4) |
4.24 |
臨床成績
二重盲検比較試験を含む307例のジスキネジア患者に対して行われた臨床試験成績7)~13)の概要は次のとおりである。(「臨床成績の表」表3参照)
臨床成績の表
表3 |
||||
疾患名 |
例数 |
著明改善(%) |
中等度改善以上(%) |
軽度改善以上(%) |
ジスキネジア |
307 |
82(27) |
182(59) |
245(80) |
(%:累積)
薬効薬理
1.
In vitroでの中枢の各種トランスミッター受容体に対する結合能試験において、ドパミン受容体に対してのみ親和性を示し、他の受容体への親和性は極めて弱い14)15)。
2.
ドパミン作動薬(アポモルフィン、メタンフェタミン)により惹起されるラットの強制咀嚼運動及び回転運動に対し、スルピリドと同等又はそれ以上の抑制作用を示す。また、血液-脳関門の関与がないとされる部位での抗ドパミン作用はスルピリドより弱く、チアプリドの脳内への透過性はスルピリドに優る16)。
3.
代表的なジスキネジアモデルとされるアミノテトラリン脳内投与時のモルモットでの強制咀嚼運動に対して、強い抑制作用を示す17)。
4.
抗うつ作用の評価系とされるサルでのレセルピンによる抑うつ的な精神身体症状に対して拮抗作用を示し、抗不安作用の評価系であるラットでの葛藤状態を軽減する16)。
5.
サルでのカタレプシー惹起作用、眼瞼下垂作用、鎮静作用及び脳波の徐波化作用、マウスでの自発運動抑制作用並びにラットでの条件回避反応の抑制作用はクロルプロマジンより明らかに弱く、また、サルの音刺激による脳波覚醒反応抑制、マウスでの麻酔増強、牽引試験での筋弛緩、サル及びラットでの体温下降等の作用を全く示さない16)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
チアプリド塩酸塩(Tiapride Hydrochloride)
化学名
N -[2-(Diethylamino)ethyl]-2-methoxy-5-(methylsulfonyl)benzamide monohydrochloride
構造式
分子式
C15H24N2O4S・HCl
分子量
364.89
融点
約200℃(分解)
分配係数
(1-オクタノール/水系)
pH 3.0 3.18×10-3
pH 7.0 3.43×10-2
pH10.8 5.29
性状
チアプリド塩酸塩は白色~微黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。水に極めて溶けやすく、酢酸(100)に溶けやすく、メタノールにやや溶けやすく、エタノール(99.5)に溶けにくく、無水酢酸に極めて溶けにくい。0.1mol/L塩酸試液に溶ける。
**包装
錠25mg:100錠(10錠×10)
錠25mg:1,000錠(バラ)
錠50mg:100錠(10錠×10)
錠50mg:500錠(10錠×50)
細粒10%:100g